2023年12月現在、『自民党5派閥』による『収支報告未記載問題』が発覚して以降
『収支報告未記載問題』『安倍派によるキックバック問題』など
『政治資金』に関連する事項が問題となっています。
本記事では『安倍派でキックバックを受けていた議員』について調査してみました。
政治資金パーティ・キックバック問題概要
政治資金に関連する『政治資金パーティ』『キックバック』の問題について見ていこう思います。
今回の問題ですが
- 政治資金パーティの不正申告
- 政治資金パーティ券のノルマ
- ノルマを超えた収入があった場合キックバック
という3つの問題がポイントとなっています。
ポイント①:収入の一部を収支報告書へ記載をしていなかった
まず1つ目が『収入となっていた一部を収支報告書へ記載していなかった』という問題です。
政治資金パーティーですが『参加に必要なパーティ券の購入が20万円以上』だった場合、
『購入した人や金額を収支報告書へ記載しなければならない』というルールが存在します。
しかし『20万円を超える購入』があったのにも関わらず、
『収支報告書へ記載していなかった』として問題視されています。
ポイント②:安倍派によるパーティ券販売のノルマ
『収支報告書への未記載』に関しては『複数の派閥』で確認されていますが
『自民党の最大派閥』である『安倍派・清和政策研究会』では議員に『パーティ券の販売ノルマ』があったそうです。
『ノルマ』は『当選回数や役職』によって異なっていたとされています。
ポイント③:所属議員がキックバックして受け取っていた
3つ目が『安倍派の所属議員がキックバックして受け取っていた』という問題です。
キックバックは『ノルマ以上の売上を集めてくれてありがとう』という意味を込めた『ご褒美』みたいなもののようです。
ただ『キックバック』に関しても『収支報告書へ記載していなかった』ことが判明し問題となっています。
『収支報告書』へ記載せず受け取ってしまうと『政治資金規正法』に違反する行為となります。
政治資金パーティ問題や安倍派キックバックがバレたのはなぜ?
今まで秘密になっていた問題が明らかになったのは
『日本共産党の機関紙しんぶん赤旗の記者』『神戸学院大学・上脇博之教授』による調査・告発がきっかけとなりました。
上脇博之教授によって調べられた内容は2022年11月の『しんぶん赤旗日曜版』によって報じられました。
収支報告などの不記載罪は時効が『5年』となっているため
2018年以降の自民党5派閥の収支報告不記載を報じました。
安倍派でキックバックを受けていた議員は誰?受け取っていた金額は?
2023年12月現在『松野官房長官が1000万円を超えるキックバックを受けていた疑いがある』と判明しています。
しかし『キックバックの総額は5億円』と報道されていることから『複数の議員がキックバックを受けていた』と思われます。
『十数人がキックバックを受けていた』とも言われており、東京地検特捜部でも捜査がすすめられています。
『松野博一氏』を含む『安倍派5人衆』もキックバックの疑いがあるとの報道があったため
『キックバックの金額』について調査してみました。
世耕弘成・参院幹事長は1000万円のキックバックを受けていた?
内閣官房内閣広報室 – https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/meibo_b/daijin/seko_hiroshige.html, CC 表示 4.0, リンクによる
1人目の安倍派幹部は世耕弘成参院幹事長です。
世耕弘成氏は現在『キックバック受けて収入不記載の疑いがある』として調査されているようです。
現在疑われてる不記載のキックバックの金額は『1000万円超え』と言われています。
松野博一・官房長官は1000万円超えのキックバックを受けていた?
2人目は官房長官を務める松野博一氏です。
松野博一氏がキックバックとして受け取っていた金額は『1000万円超え』と言われています。
松野博一氏は報道後「適切な処理を心がけてきたということだ」とコメントしています。
また『事実関係を確認しており、刑事告発を受けて派閥の政治資金の取り扱い等に関して捜査が行われている』ともコメントしています。
高木毅衆議院議員も1000万円超えのキックバックを受けていた?
首相官邸ホームページ, CC 表示 4.0, リンクによる
3人目は参議院議員の高木毅氏です。
高木毅氏がキックバックとして受け取っていた金額は『1000万円超え』と言われています。
高木毅氏は2009年に『民主党の政治資金問題』がニュースになった際、下記のコメントをした過去があります。
「政治と金をめぐって次々と報道される疑惑に対し、
これ以上国民の政治不信を招かぬよう、堂々と説明責任を果たすべきであります」
引用:https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/332934
この事から世間では『今こそ高木氏が語るべきだ!』と言われているようです。
西村康稔・経済産業大臣は数十万のキックバックを受けていた?
首相官邸ホームページ, CC 表示 4.0, リンクによる
4人目は経済産業大臣を務めている西村康稔氏です。
西村康稔氏がキックバックとして受け取っていた金額は『数十万』と言われています。
これまでの3人と比較すると『少ない金額』ですが『収支報告未記載』であれば『違反行為』となります。
西村康稔氏は「どこかの時点で説明責任を果たさなくてはいけないと考えている」とコメントしており
今回の問題に対してしっかりと向き合っている印象です。
萩生田光一・政調会長は100万円程度のキックバックを受けていた?
5人目は政調会長の萩生田光一氏です。
萩生田光一氏がキックバックとして受け取っていた金額は『約100万』と言われています。
また萩生田光一氏の弟分と言われる池田佳隆氏にも『キックバック疑惑』があり
池田佳隆氏がキックバックとして受け取っていた金額は『約900万』と言われています。
安倍派トップの塩谷立もキックバックを受けていた
文部科学省ホームページ, CC 表示 4.0, リンクによる
塩谷立氏は2023年現在、安倍派の『座長』を務めています。
塩谷立氏がキックバックで受け取っていた金額は現在不明ですが
『塩谷立氏もキックバックを受け取っていた疑惑がある』と判明しています。
キックバック・裏金で逮捕の可能性は?なんの罪になるのか?
逮捕者がでる可能性:不透明で現在調査中
問われる可能性がある罪:政治資金規正法違反
今回の問題が判明した後『法務省』『総務省』がこのようにコメントしています。
総務省担当者は「一般論」と前置きした上で、
故意や重い過失で収入の一部を報告書に記載しなかった場合は、
政治資金規正法の「虚偽記入罪」にあたるとした。
また、「キックバック」については、公職の候補者が金品を受け取る場合、
その政治活動に対する「寄付」は政治資金規正法で禁じられていると説明した。
引用:Yahoo!ニュース
法務省担当者は、「一般論として、自己の占有する他人のものを横領したら横領罪。
詐欺罪は人をあざむいて財物を交付させた場合に成立し得る」と説明した。
引用:Yahoo!ニュース
まとめてみると
- 今回の問題は『政治資金規正法違反』となり『虚偽記入罪』に当たる。
- 『横領』や『詐欺』の罪に問われる可能性もある。
『逮捕者がでるのか』については『まだ不透明』とのことでした。
仮に逮捕者が出る場合『国会閉会後に逮捕者がでる可能性が高い』のではというコメンテーターさんの言及もありました。
安倍派は今後どうなる?
大きな問題が明らかになった『安倍派』の今後に関してですが
安倍派側からのコメントは現状出ておりません。
しかしメディアでは『安倍派は解体となる』という意見が多いようです。
国会でも『疑いがあるとされている議員への対応』が進んでおり
岸田総理は『安倍派に所属する副大臣5人、政務官6人を含む15人の更迭』を検討しているようです。
裏金・キックバックに対するSNSでの反応
このキックバック・収支報告未記載問題について世間ではどのような声があるでしょうか?
【私感】
裏金問題は各派閥の問題だけでなく、これは自民党の問題であり、公職者としての由々しき大問題です。まさに国民を欺く利己主義の極みで、金額の大小関係なく、議員辞職をしなければならない重罪だと、私は断罪します。
内閣総辞職でもなく〝議員総辞職〟が相応しい!pic.twitter.com/ephjtG1F6o— 渡海 千明 (@ChiakiTokai) December 9, 2023
政治家は、経済を発展させようとか、国民の所得を引き上げようとか、福祉や教育を充実させようなんてこれっぽっちも思っていないわけですよ。自分の私腹を肥やすことが第一で、日本がどうなろうが知ったこっちゃないわけですよ。そんな本音が裏金事件に表れているわけですよ。https://t.co/ucgAGxIsnD
— まりなちゃん (@t2PrW6hArJWQR5S) December 12, 2023
検事50人体制。
安倍首相時代に検察を愚弄し怒らせたツケだろう。
自民党終わるな。東京地検特捜部の捜査が臨時国会閉会日の13日以降に本格化する。帳簿に計上しない「裏金」の実態を調べるため全国から検事を集め、異例の規模となる約50人態勢を整えた。https://t.co/7pJQnMEb3Q
— 清水 潔 (@NOSUKE0607) December 10, 2023
「疑惑の安倍派・谷川弥一議員 記者追及に『頭悪いね』裏金問題に総理周辺では『安倍派一掃』の声」この開き直りには笑っちまった。記者に言ったんだが、国民に言ったに等しく、影響をまるで考えてないところに笑っちまったんだ。こんなのが衆議院議員で安倍派なんだぜ。おまけに当選7回ときたもんだ。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) December 11, 2023
まとめ
今回は、今お茶の間をにぎわせている『政治資金パーティ』『キックバック問題』について調べてみました。
これだけ世間では厳しい政策を取ってきた中、
このような問題まで出てきてしまうのはかなり厳しいと言わざるを得ないでしょう。
これから自民党がどのような信頼回復に努めていくのでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました。
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